2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

劣化ウランに対する文部科学省の評価へのコメント

平成14年11月の鳥島における米軍劣化ウラン弾誤射事件に関する報告書における「参考5劣化ウランの放射線及び重金属毒性による影響について」での健康に対する要旨は次のようである。 1、劣化ウランの放射線による被ばくについて 外部被ばく ・劣化ウランの…

在沖米軍による沖縄県鳥島演習場における劣化ウラン弾誤射事件について

1995年12月から96年1月にかけて、在沖米軍が、沖縄県鳥島の演習場にて劣化ウラン弾を誤射した事件があった。それに関連して、「劣化ウラン含有弾の誤使用問題に関する環境調査の結果について(平成10年実施分)」という報告文書が文部科学省のサイトにある…

イラク「劣化ウランの脅威」に対するアメリカの対応

在日米国大使館のWEBサイトの「劣化ウラン問題」に「「欺まんの構造−サダム・フセインの情報工作とプロパガンダ」の「劣化ウランの脅威」へのリンク」というページがある。そこには、イラクが劣化ウランの脅威を煽り、プロパガンダしていることをキャンペー…

劣化ウラン問題とアメリカの主張

在日米国大使館のWEBサイトを見ていて、主要な政策課題の中に「劣化ウラン問題」があり、興味深く読んだ。それ以後2日間ほど劣化ウランに関するサイトをいくつか見てみて、さらに興味をそそられた。「劣化ウラン」に関連して、「劣化ウランは小さな核兵器」…

グロバリゼーションと憲法「改正」

双極的世界構造であった東西の冷戦構造の崩壊後、アメリカ主導にすすめられたグロバリゼーションは、いくつかの克服する課題を持っている。まずは、EUの問題である。ヨーロッパの問題をそのまま放置していたのでは、グロバリゼーションの進展は望めない。EU…

グロバリゼーションとアメリカ

ウエストファリア条約に規定されるような国家体制からすでに360年あまりが経過して、その間に、世界は様々な変化−産業革命、共産主義、世界大戦、冷戦構造、科学技術の革新−をしながらも、少なくともウエストファリア体制と呼ばれる国民国家の基本は維持して…

グローバリズムとidentity(かなり書き換えました)

関下稔はウエストファリア体制を次のように説明している。 近代の国民国家は市民社会を基礎に,資本主義経済制度を中核にして構成されているが,この国家の成立の経緯において,富(wealth)に結びつくnation と,権力から派生してきたstate とが合成されて…

グローバリズム

年末からのレポートを書くことで、「グローバリズム」について調べものをした。その際に見つけておいた関下稔氏の論説「ポスト冷戦時代のアメリカ経済の特徴とその含意−グローバリズム再考−」を今日になって読んでみた。http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ir…

アンドレイ・タルコフスキー

タルコフスキー監督の「惑星ソラリス」の冒頭に水草の場面がある。 彼の頭脳の明晰さはここに表れている。実は冒頭のこの場面を見逃せない。そのような表現よりも、映像で「惑星ソラリス」の冒頭を観れば、それだけで、意識と物性の問題が解明されるように思…

ねじまき鳥クロニクル

この本の「満月と日蝕、納屋の中で死んでいく馬について」の章で、次のような一文がある。 ひとりの人間が、他のひとりの人間について十全に理解するというのは果たして可能なことなのだろうか。 このような疑問から始まるこの章において、村上春樹は僕とい…

狂気の唄

このサイト自体は知らなかった。噂の後に、そのミラーサイトを見てみた。このミラーサイト自体も現在は消えている。 16歳高校1年生のサイトである。詩・写真・日記・BBSなど構成的にはどこにでもあるようなものであった。詩(多分そのように意図されたもの)…

アンダーグラウンド

この本は、地下鉄サリン事件に遭遇した人々のインタビュー集である。それぞれ人々のの平常の生活と、その連続の時間系列で飛び込んできたサリン事件。そのことによって、平常の生活を緊急な感覚(死を覚悟した)で別角度で見ることができる。そのことが二次…

アンダーグラウンド

仕事で東京に行って、地下鉄に乗る時、地震とあの事件のことを思い出すことがあった。そういうこともあって、昨年末に村上春樹の地下鉄サリン事件の被害者への丹念なインタビュー集である「アンダーグラウンド」を買っていた。村上の場合は村上春樹であって…

1月4日より、仕事始めで、何かと忙しく更新をサボっている。個人のWEBサイトは何のためにあるのだろうかという疑問が出てくる。2002年2月1日に次のような文章を書いている。ここに引用するのもはばかるような内容であるが、ふと、思いだしてここにあげてみ…

仕事柄、出張で各地のホテルに泊まることがある。 不思議と落ち着く部屋と嫌な感じのする部屋があって、後者の場合は、壁に飾られた額縁の裏にお札でも貼ってあるのではないかと、裏返して見ることもある。東京のあるビジネスホテルなのだが、部屋に入ると嫌…

岡崎玲子

岡崎玲子さんのサイトのリスト040「沈黙の春」という文章がある。彼女の通っているアメリカの学校(寄宿制私立高等学校)の校長が、イラク戦争の最中に次のようなことを全校生徒に向けてメッセージしたことが記述されていた。 「Study what is taking place …

自己責任

10年くらい前からだろうか、「自己責任」という言葉がよく使われるようになったのは。自己責任ということは、自分で判断し、判断したことは自分で責任を負うということだろう。新自由主義がとりざたされ始めてよく使われるようになったと思う。ちなみに、国…

コタンコロカムイ

夕方になって、元旦の新聞を読み出した。新聞は毎日新聞であるが、その特集に「森を守れ」というものがあった。その1面には森の食物連鎖の頂点に位置するシマフクロウとヒグマの写真があった。 以前ここでもシマフクロウのことを少しとりあげたけど、やはり…