光合成細菌

最近、興味をもって少しばかり考えている。光合成では、デンプンと酸素をつくり出すということが定番だが、光合成細菌では、水素もつくりだすということである。水素といえば、燃料電池として有用であり、これが実用化されれば新たなエネルギー資源となる。
http://seeds.tmit.ac.jp/seeds/002101.html

一部の光合成細菌で水素発生がみられることがあるが、これはニトロゲナーゼの基質特異性のゆらぎにより、窒素ばかりでなく水素イオンにも電子が伝達されてしまうことに起因する。このようにして発生する水素は、普段はある種のヒドロゲナーゼの働きにより回収されているが、細胞内で還元力が過剰となった場合など、ある条件下ではこのヒドロゲナーゼの活性が低下するのである。このヒドロゲナーゼの活性を遺伝子工学的に抑制することで水素発生が促進されることが予想される。