真っ赤な血

 はてな日記には、「はてなアンテナ」がついていて、ここに登録すると、登録したサイトの更新状況がわかる。ある、毎日うかがうサイトを登録すると、すでに3人の方が登録済みだった。ふと、考えると、これはリンクに近い物で、たしかこのサイトはリンク厳禁だったからと、登録を削除した。

 僕が定期的にうかがうサイトとほぼ毎日うかがうサイトがある。今日は定期的にうかがうサイトの一つ「田中宇の国際ニュース解説」http://www.tanakanews.com/を紹介する。ここは、WEBサイトにありがちなハッタリもなく、よくできたサイトである。この文章の真偽は、それぞれの個人の判断であろうが、根拠も明らかにしつつ論議する姿勢は好感がもて、その論点も斬新である。

 ここの11月27日に「世界大戦の予感」http://www.tanakanews.com/d1127iraq.htmという文章がある。これを読みながら、僕の感じる虚ろな不安を、明確にするものを感じた。もし、世界大戦が起こるのならば、いわゆる2度の世界大戦とは違った意味の恐怖を抱かせる戦争になるのだろう。

 アメリカは小規模核兵器の実験を始める勢いである。これは熱に浮かれたとしか思えないが、そのような方向に突っ走ろうとしている。日本での原爆の被害に実情は、すさまじいのであるが、それでも、劣化ウラン弾を使用し、イラクの子どもたちは白血病になり、多くの妊婦が出産異常をくりかえす。

 ある政党の政治家が、「イラクの裸足の子どもたちを救わねば」とTVで言っていた。救うために、放射能汚染地域を拡大し、市民を無差別に殺していいのだろうか。国家的暴力を受けた子どもたちの行く末は、銃を持ち、爆弾を抱く姿が僕には見えるのだが。それが、新たなテロリストの温床をつくることは明らかなのだろう。

 僕には「国際貢献」や「復興」などの言葉を自分の都合だけで解釈し、吐き散らす人間は信じない。通ってないんだよ「真っ赤な血」が体内に。そのように思ってしまう。