「都市型」という「勝ち組指向性」の言葉での保守の市場化

僕の日記の「新保守の都市型リベラルのとりこみ」で宮台についてはとりあげた。
http://d.hatena.ne.jp/junhigh/20050916
宮台の「民主党がとるべき道とは何か(インタビュー)」
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=283

宮台真司の今回の選挙に関するコメントが出る頃だろうと考えていると、僕の(はてな)アンテナにひっかていた。
選挙結果から未来を構想するための文章を書きました
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=302

■不安と不信が高まろうが国際競争に遅れじと“グローバル化&効率化”を目指す「都市型保守」。多少非効率でも内発性や信頼のベースたる自立的相互扶助を護持せんと“自治&補完”を目指す「都市型リベラル」。双方が都市浮動層を綱引きする「新二大政党制」

宮台の今回の選挙情勢の読みについて、僕は同調することが多い。僕の立場は、「都市型リベラル」に近いと感じている。「リベラル」という響きの良さを僕は感じるが、そのような意味でのこの立場に立つことは感心しない。「保守」ということが「カッコ悪い」時代が終わり、それは保守に装飾された「都市型」という「勝ち組指向性」の言葉で保守は市場化するのだろう。
雑誌宝島が株で大金持ちになろうという特集が、20代から30代を指向しながら展開する今は、僕が読んでいた植草甚一の頃のそれと比較しても意味がないかもしれないが、この雑誌がトレンドするものに敏感というのであれば、勝ち組指向がそれだけに強い時代ということだろう。