思考

「『帝国』秩序と仏教の逆襲」 野田宣雄、宮崎哲弥(諸君4月)

貧弱な「帝国論」の流行という部分で、帝国論がさかんなことを復古的にとらえているが、ここらあたりの見識はどのようなものだろうか。アメリカを「帝国」としながら、「副次的帝国」として、欧州中西部でのドイツ、欧州東部中央アジアにおけるロシア、東ア…

グロバリゼーションと憲法「改正」

双極的世界構造であった東西の冷戦構造の崩壊後、アメリカ主導にすすめられたグロバリゼーションは、いくつかの克服する課題を持っている。まずは、EUの問題である。ヨーロッパの問題をそのまま放置していたのでは、グロバリゼーションの進展は望めない。EU…

グロバリゼーションとアメリカ

ウエストファリア条約に規定されるような国家体制からすでに360年あまりが経過して、その間に、世界は様々な変化−産業革命、共産主義、世界大戦、冷戦構造、科学技術の革新−をしながらも、少なくともウエストファリア体制と呼ばれる国民国家の基本は維持して…

グローバリズムとidentity(かなり書き換えました)

関下稔はウエストファリア体制を次のように説明している。 近代の国民国家は市民社会を基礎に,資本主義経済制度を中核にして構成されているが,この国家の成立の経緯において,富(wealth)に結びつくnation と,権力から派生してきたstate とが合成されて…

グローバリズム

年末からのレポートを書くことで、「グローバリズム」について調べものをした。その際に見つけておいた関下稔氏の論説「ポスト冷戦時代のアメリカ経済の特徴とその含意−グローバリズム再考−」を今日になって読んでみた。http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ir…