2004-01-01から1年間の記事一覧

北方町連続女性殺人事件

知人である弁護士がかかわっていた事件で、佐賀地裁が画期的な判断を示した。これは、「北方町連続女性殺人事件」といわれる事件で、時効直前に、同町出身の松江輝彦被告が起訴されいたが、検察側の重要な証拠である「上申書」を棄却した。北方町連続女性殺…

佐世保小6刺殺事件

この事件で、案の定、インターネットの掲示板とかWEBサイトの使用上のモラルが問題となった。掲示板での書き込みが、どのようなルールにのっとりなされるべきかが、情報教育上の問題となった。それは、それでけっこうだが、結局、どこか歪められてネット上の…

宅間死刑囚の死刑執行

宅間死刑囚の死刑執行は、死刑制度の限界とその不透明さを見せる結果になったようだ。新聞各社の報道も、それぞれのスタンスがある。 「責任果たした気分になれぬ」大阪府警元刑事部長 http://www.sankei.co.jp/news/040914/evening/15nat003.htm 死刑執行の…

大内裕和

仕事を休んで、大内裕和の講演を聴きに行く。以前も引用したが 「教育は誰のものなのか」大内裕和 http://d.hatena.ne.jp/junhigh/20040803 教育墓本法「改正」は、現行の教青基本法が個人の尊厳や個人の価値を基盤としているのに対して、教育を国家戦略のた…

9.11テロの謎

「ビートたけしのこんなはずでは!!」をみていて、関連の疑惑サイトなど 9.11の真実(ペンタゴンに旅客機はぶつかっていない、など) http://nvc.halsnet.com/jhattori/green-net/911terror/nyterror.htm <9.11テロの謎> 消えたボーイング旅客機 http:/…

調整能力の欠如

国家は自らを正当な物理的暴力の行使をどこに向けるのだろうか。ロシアが、チェチェンに対して行った暴力は、ロシア共和国がそうであるための必要条件として、正当な物理的暴力の行使を要求する人間共同体の代表とその首領が行ったとして、共同体であるため…

国家の暴力

ウェーバーが「職業としての政治」において 国家とはある一定の領域の内部で、正当な物理的暴力行使の独占を(実効的に)要求する人間の共同体である。 と述べていることを萱野稔人が「国家を思考するための理論的基礎」で引用していた。 職業としての政治 h…

北オセチア共和国 ベスラン学校占拠事件関連

北オセチア共和国学校占拠事件 http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/09/post_4.html The Chicken Reports http://www2.diary.ne.jp/user/61383/ ロシア政府に情報操作疑惑 http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20040905/mng_____kok_____000.…

切腹の意味の変容

堺事件の顛末を鴎外の「堺事件」を読むことで解するならば、興味深いものがある。鴎外が、どれほどのジャーナリストかは知らないが、なみなみならぬ関心をこの事件に抱いていたことが推察される。事実とフィクションという問題で、この事件と鴎外の「堺事件…

テロリズム

04年「現代思想」8月号の「資本・国家・宗教・ネーション」柄谷行人 柄谷がインタヴューに答えている。 柄谷 たとえば、人は誰でもテロはよくないという。しかし、国家によって独占された暴力を使えば平和的で、それに対して戦えば非含法なテロリズムとい…

8月21日から25日まで、霞ヶ浦にいた。帰ってきて、疲れていて、その疲労をとりたかったが、2日連続の飲み会で、いっそう衰弱した。 霞ヶ浦は異界をさまよったような日々で、現在もその尻尾に追われている。 27日に京都大の岡田先生の話を聴く。地域循環型再…

テロにも戦争にも反対

「テロにも戦争にも反対」というスローガンに、当初から違和感を覚えていたが、最近、このスローガンは「左翼の屈折したニヒリズム」というものだと自覚してきた。 「現代思想」6月号の上野千鶴子の「女性革命兵士という問題系」を読んでみて、さらに、その…

断食芸人

Ririka氏がカフカの「断食芸人」に言及。30年ほど前に読んで、妙に気になる作品であった。 http://d.hatena.ne.jp/Ririka/20040813

僕はどうして教育基本法の「改正」に反対するのか

1. 教育基本法の思想の背景 2. 教育基本法の制定と成立 3. 教育基本法の制定の意義 4. 新憲法になぜ教育の理念が入れられなかったのか 5. 子ども観の変遷 6. 教育基本法を変えようとする側の子ども観 7. 教育基本法を変えようとした歴史とそれがめざすもの 8…

教育基本法

急に、教育基本法について70分話して欲しいという依頼。聴衆のほとんどは、僕よりも高齢で(つまり50歳以上)、博識の方ということで、どうしようかと思ったが、鹿児島の夜とお盆の3日ほどの時間にまとめてみる。来年の1月の国会が、「改正」法案の山場では…

今日バドミントンを2時間くらい。蒸し暑さでくらくらの体育館。 明日から、鹿児島へ3日ほど。

教育基本法

現代思想の04年3月号の特集「教育の危機」を手に取る。 「国民」教育と犠牲のポリティクス 高橋哲哉 「愛国心」について言えば、愛国心を持ちたいとか、目分は愛国者でありたいという「内心の自由」を否定するわけにはいかないでしよう。それが他者への押…

華氏911

[メモ]華氏911 「町山智浩アメリカ日記」 「華氏911」関連の日記(その他にも関連日記あり) 「華氏911」今、観て来た http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040625 町山が参加した『華氏911』に関する7月6日NYのマイケル・ムーア合同インタビュー http://…

[メモ]【PATRIOT】【PATORIOTISM】 手持ちのA・ビアスの「悪魔の辞典」(角川文庫)より 【PATRIOT】愛国者 少数の利益のほうが、全体の利益よりも大事なように思える人間。政治家には馬鹿みたいにだまされ、征服者には手もなく利用される。 【PATORIOTISM】…

馴れ合い

lovelovedog氏の「馴れ合い回避とか」http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20040725を読んでみて、ちょっと僕も気になっていたことだから、書いてみる。 馴合【なれあい】というものは、国語大辞典(新装版)(C)小学館 1988によると、次のようであった。 1.互い…

消費文化

[メモ]消費文化 電氣アジール日録の「積極的親米試論」http://d.hatena.ne.jp/gaikichi/20040720を読みながら、保守とは、保守するものとは、何だろうかと考えてしまった。僕の場合は、保守という言葉自体をつかわないが、それは、意識的ではなく、無意識に…

ある人の日記

[思考的メモ]ある人の日記 10日ほど前に、ある人の日記を読んだのだが、その内容は省略するが、ただ一つ、身辺の所持品をかなり処分して、部屋の掃除をしているのでなく、周りから見れば、人生を片付けているように見えるというようなことが書いてあった。 …

楳図なのだ

[メモ]楳図の予見性とダリ 僕が「楳図かずお」の漫画を最初に読んだのは、焼身自殺した従姉妹が買った少女フレンドに連載されていた「まだらの少女」とか「ママがこわい」の頃だから、昭和40年(1965年)だと記憶する。ということは、すでに40年ほど前のこと…

連続読物 レンジ系 その12〜23

レンジ系 その1〜6 http://d.hatena.ne.jp/junhigh/20040329 レンジ系 その7〜11 http://d.hatena.ne.jp/junhigh/20040405 12そろそろ、はっきり言おう。 僕はマックからウインドウズに乗り換えた裏切り者である。 それも、単に仕事のために。 仕事だ…

ガウスの逸話

以前から気になっていたが、調べるでもなく放置していることがあるものだ。そのようなものは、時として、意識化されながら、明滅しながら放置されていく。 気になっていたことの一つに、「ガウスの逸話」がある。小学生の低学年の頃、先生からから「1から1…

相対的道徳

[メモ]相対的道徳 現代思想7月号の「スコーレムとスコーレム的懐疑論者」の冒頭近くに次のような一文があった。 たとえば、道徳的相対主義とは次のような見解を言う。道徳に関する絶対的な基準など存在せず、そして(それゆえ?)道徳的判断は、当の判断を下…

テロルの時代と哲学の使命

すでに何度か指摘されている重要なことであるが、「テロルの時代と哲学の使命」びおいてデリダは、ボッラドリの「ハイデッガー的な意味での出来事ですか?」という問に対して、途中に次のようなことを述べている。(p.138) 新しく「重大な」ものと、見えるの…

京都へ

明日から三日ほど京都へ行ってきます。

やめようかな

非現実を生きていると、現実が見えなくなり、現実に埋没すると非現実から目をそらす。この日記。長文入力不可でやめようかと考えている。

ひさびさ

調書の調べが進まない。 最近は、無理やり身体を動かして疲れることに快感。 やっと、ユリイカの4月号を手に入れる。「イノセンス」 現代思想「教育の特集」これって、今と未来への問題だろう。